◇◆センセイは俺の!◆◇
初めての手料理。
ふふっ、なんて…。
「角クン?」
「んぁっ?」
やばい、
完全に自分の世界に入り込んでたぜ。
俺は恥ずかしいのを誤魔化すようにスープを口に入れた。
……………う、うめぇ。。
いつも食う母さんのぶち込み野菜スープじゃない。
てか、愛情を感じる…。
なんて幸せな味なんだ…涙でそ…。
「先生、料理上手?
このスープめっちゃウマいよ。」
「ありがとう。」
「毎日食いたいなぁ…」
「え?」
「あ、いや…」
なっ、心の声がつい…!
先生は赤くなって俯いてしまった。
て、照れてる?
てか、俺も恥ずかしっ…。
軽く不自然な空気が流れた。
「あのさっ…昨日の夜のこと聞いてい?」
「ぁ…うん。」
ちょっとうわずった声で切り出した。
「実は…昨日の夜、誠さんがうちへ角クンを連れてきたの。」
「え!?す、須藤っ?」
「う、うん…。」
驚きを隠せないでいる俺に先生は話しにくそうに続きを話してくれた。