◇◆センセイは俺の!◆◇



「ごめん…迷惑かけて。」



もう俺、先生に関わらないって決めたのにまた迷惑かけた。



だって、昨日…真夜中でも目が覚めると必ず傍にいて声をかけてくれた。


きっとほとんど寝てないはず…。



「何言ってるのよっ、迷惑だったらとっくにあなたの自宅に連絡してるわ。」



そう言った先生は怒った顔で俺のおでこを突いた。


な…なんか、先生の怒った顔って新鮮。



「美波先生怒るんだ。」


「当然。怒ります。」


「フッ…でもなんか可愛いっ。」


「も、もう。からかわないの。」


「からかってねーよ。…でも、昨日は本当に看病してくれて、サンキュッ…。」


「うん。」



ほんとに…サンキュッ。


…みーちゃん。



聖なる夜、サンタは俺にいたずらをした。風邪をひかせた。



でも…
最高のクリスマスプレゼントに変わった。



…大好きな人と一緒にいられた。




サンキュッ…いたずら好きなサンタ!






< 350 / 413 >

この作品をシェア

pagetop