◇◆センセイは俺の!◆◇
「ごめん…迷惑かけて。」
もう俺、先生に関わらないって決めたのにまた迷惑かけた。
だって、昨日…真夜中でも目が覚めると必ず傍にいて声をかけてくれた。
きっとほとんど寝てないはず…。
「何言ってるのよっ、迷惑だったらとっくにあなたの自宅に連絡してるわ。」
そう言った先生は怒った顔で俺のおでこを突いた。
な…なんか、先生の怒った顔って新鮮。
「美波先生怒るんだ。」
「当然。怒ります。」
「フッ…でもなんか可愛いっ。」
「も、もう。からかわないの。」
「からかってねーよ。…でも、昨日は本当に看病してくれて、サンキュッ…。」
「うん。」
ほんとに…サンキュッ。
…みーちゃん。
聖なる夜、サンタは俺にいたずらをした。風邪をひかせた。
でも…
最高のクリスマスプレゼントに変わった。
…大好きな人と一緒にいられた。
サンキュッ…いたずら好きなサンタ!