◇◆センセイは俺の!◆◇
~♪~♪~♪~♪~♪~
ん~誰だよこんな夜に…
夜中、たぶん夜中だと思うけど、どでかい着信音で目が覚めた。
手探りでケータイを探す。
「もしもし~…?」
「大輝くんの寝起きの声だぁ~可愛い♪」
ん?
ん??
この声…
聞き覚えのある声に俺はガバッと起き上がった。
「マキさんっ?」
「ピンポーン正解♪」
やっぱり。
こんな真夜中に電話をかけてきたのは、マキさんだった。
まさかまた何かあったのかな…?
「どうしたんすか、こんな時間に。
何かあったんすか?」
「ううん。ごめんね、こんな時間に。
別に変わったことはないんだけどね…」
そっか…なんだぁ。
とりあえずホッとしてマキさんの次の言葉を待っていた。
「大輝くん、この前はごめんね。
いろいろ迷惑かけちゃって…」
いつもより落ち着いた声で話すマキさん。
この前って、
クリスマスの夜のことだよなぁ…?
そんな気にすることないのに。
「別に…マキさんが困ってたら、助けますよ。…体以外でならですけど。」
「はははっ、分かってるってば。」
「フッ、本当すか~?」
「…ありがと!大輝くん。」