◇◆センセイは俺の!◆◇
部屋に入ると、
美人さんもいなければ、豪華なもてなしもない。
いたって普通に豪華なスイートルーム。
開け放たれたカーテンの向こうには全面ガラス張りで、絶景だった。
よくマンガとかで女の子が言う、宝石箱をひっくり返したような綺麗な夜景。
すげぇな…さすが最上階。
ちょっと感激してる俺。
しばらく窓に張り付くように外の夜景を眺めていると、
―――コンコン…
ん?
「はい?」
ノックされたドアに向かって返答をする。
すると、
『ルームサービスでございます。』と、
丁寧な男の声が聞こえてきた。
俺ルームサービスなんか頼んでねーべ?
あ、須藤か?
多分須藤が頼んどいたんだな。
俺はそう納得してドアを開けた。