◇◆センセイは俺の!◆◇
「す、角クン…?」
「あ…と、とりあえず中入ろ。」
「う、うん。」
俺は“届けもん”を部屋へと招き入れる。
とりあえず、デカいソファーに座る。
ち、沈黙…。
「あのさ…届けもんって先生なの?」
「そうみたい…。」
「そっか。」
何ともいえぬ気まずい雰囲気。
須藤が孝兄に頼んだ“お届けもの”は…
――――――――――美波先生だった。
今俺の前のソファーにちょこんと座る先生は…
「…可愛い…。」
「え?」
あ、やべ…声に出ちまった。
だって可愛いすぎんだろ、久々にみた薄ピンクのドレスを着たみーちゃん。
思わず目を逸らす…。
「角クン。」
「え?」
俯いていた顔をあげると、
沈黙を破ったみーちゃんが俺を真剣な眼差しで見つめていた。
「誠さんのことだけど
…悪く思わないであげて?」
「俺は別に…」
「あの…約束のこと、聞いたわ。」
俯き気味に俺を見つめ、みーちゃんはそう言った。