◇◆センセイは俺の!◆◇



「なぁ…俺、先生のこと独り占めしたいんだけど…まだ間に合う?」



ずっと我慢してたこの言葉。
やっと言えた…。


てか、俺自分勝手過ぎるか…勝手に離れてまたこんな事言って。



恐る恐るみーちゃんの顔を覗き込む。



「ずるい。角クン、ずるいわ。」



え…?


みーちゃんは目を潤ませ、泣きそうになりながらそう言った。


俺はとっさに…


「ごめん…自分勝手だよな。悪ぃ…先せ」


謝った…だけど、最後まで言えなかった。何故なら…



「せ、先せ…」


「いや、先生なんて言わないで…」


「え…」



みーちゃんは泣きながら、俺の胸に抱きついていた。


ふるふると震えるみーちゃんの肩をそっと抱く。


どういうこと…?
先生って言ったら、怒るの?



「み、みーちゃん?どした?」



体を離そうとすると、余計にギュッと抱きついている腕の力を強くするみーちゃん。



「あなたに先生って言われると寂しいの。…あの日からずっと。」


「みーちゃん。」


「先生なんて言わせない。」


「え?」



俺がそう聞き返した瞬間、
みーちゃんの小さな唇がぎこちなく俺の唇に重なっていた。



き、キスぅーーーーー//////。


一瞬にして、俺の心臓が暴れだした。




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