◇◆センセイは俺の!◆◇
フカフカのソファーに沈み込むように、抱きしめ合った俺らは座っていた。
ちっこいからみーちゃんはすっぽりと俺の腕の中に収まってる。
こうしてると、苦しかったつい何分前までの時間が嘘のように消えていく気がした。
「みーちゃん?」
「なに?」
「俺が保健室来なくて、
そんなに寂しかった?」
抱きしめたみーちゃんの頭に顎を乗せたまま、ちょっといじわるく聞いてみた。
もぞもぞと下で動揺してるのが分かる。
必死に俺のガードから逃れたみーちゃんは俺を見上げた。
「内緒。」
「寂しかったって言わなかったっけ?
…キスする前に♪」
「あ、あれはっ…」
慌てて誤魔化そうと言い訳を考えるみーちゃん。
顔を隠そうとするみーちゃんの顎をそっと捕らえ、上を向かせた。
「素直になれよ。」
「す、角クン。」
「俺に会いたかった?寂しかった?」
「…会いたかった。寂しかった。」
「よくできました。」
「んっ…」
勢いよく、みーちゃんのその可愛い口を奪った。
そのちょびっと熱くて、赤く上気した唇は甘くて…涙の味がした。