◇◆センセイは俺の!◆◇
なにしてんだろ…。。
俺はちょっと、興味本位で近くのコンビニの看板の柱に隠れて、様子を伺った。
「…なんだろ、あの男…。」
BMWの高級車に乗って、助手席にいるマキさんの肩に腕を回してる。
あの…婚約者で金持ち自己中男か?
一瞬そう考えたけど、いつか言っていたマキさんの言葉を思い出す。
「20歳も年上…」
「ハゲかけてて、メタボ…」
ん?
俺はまた運転席に座る男に目を向ける。
明らかに、マキさんと20歳も年の差なんてない若い男。
もちろん、髪なんかハゲかけてもなく…フッサフサで。
メタボはさすがに分かんないけど…上半身のほうを見ると、スリムだ…。。
ってことは、例の婚約者じゃなさそうだな…。
じゃあ、誰?友人?
俺は色々と考える。。けど、次の瞬間…男とマキさんが友人でない事がわかってしまった。
だって…マキさんと若い男が、抱き合ってめちゃくちゃ濃厚キスシーンを繰り広げているではないか。。
それもかなりの時間。