◇◆センセイは俺の!◆◇
2つの約束
「みーちゃん、怒んなよぉ。」
「もう、知りませんっ。」
朝から何回かみーちゃんをとろけさせた。
ホテルを出る時にはちょっとご機嫌ナナメなみーちゃん。
仕方ねーじゃん、可愛かったんだから。
「みーちゃん。」
「きゃっ…」
ホテルの自動ドアを一歩出た瞬間、俺は姫を捕まえた。
「す、角クン…人が…」
「みーちゃんが怒ってるから。」
「そんな…」
人目を気にせず、俺はみーちゃんを後ろから抱き締めて離さない。
「体…キツイ?」
「…ううん、ちょっと腰が痛いだけよ。」
「そっか…悪ぃ。気遣う余裕なくて…」
俺がそう謝ると、みーちゃんはクルッと体を反転させて俺を正面から見上げた。
そして、俺の好きな…ふわっとした柔らかい笑みを浮かべた。
「抑えが効かないくらい
夢中になってくれるなんて嬉しい。
そんなあなたが好きよ?」
優しく撫でてくれる頬がじわっと暖かい。
「みーちゃん…好きだよ。」
「私も。」
ホテルの入口だというのも忘れ、俺とみーちゃんは抱き締め合ったまま…
甘い甘いキスをした。
後に、この軽はずみな行動が思わぬ事態を引き起こした。