◇◆センセイは俺の!◆◇
「おっはよ、大チャン♪」
「おはよ。朝から元気だなお前は。」
次の日、学校の校門あたりで瞳がやけにご機嫌で飛びついてきた。
なんだなんだ?
ま、どうせ孝兄だろ?
瞳がご機嫌なのは大体孝兄のとこにお泊まりした次の日だし。
「ふふふ、大チャン♪良かったねぇ♪」
「んあ?」
瞳がニヤニヤしながら、俺の顔を覗き込んでくる。
「やっと素直になったんだね。」
「うるせ。」
「や~ん、彼氏♪」
「あ~も~騒ぐなぁ!」
「まさかその日の夜に…ねぇ~?」
「仕方ねーだろうが、み、みーちゃんが
いいって言うからぁ…」
うぅ…なんで俺赤くなってんだぁ!!
てか、瞳に話してどーする!!
気づけば、いつもの俺に戻ってる。
お調子者のバカに…。
「てか、瞳が騒いでっから何かみんな見てんぞ。」
「違うもん、
大チャンの顔がニヤケてるからだよ。」
「ニヤケてねーし!」
と、何だかんだ瞳と言い合いしながら、不思議な視線を感じつつ、教室へ向かった。