◇◆センセイは俺の!◆◇
「大輝くんっ!」
「あ、おはよ~真子チャン。」
教室に着くや否や、朝から慌てた様子の真子チャンが俺のところに走り寄ってきた。
ん?どしたんだろ。
まさか、真子チャンまで俺とみーちゃんの祝福に??
「大輝くん、これ…見て?」
「ん?」
そう言った真子チャンが差し出したケータイを俺は覗き込んだ。瞳も横から一緒に…。
「な…んだこれ…。」
ケータイの画面を見た俺は、一瞬にして頭が真っ白に…。
そこには、ホテルの前で抱き締め合いながらキスをする俺と…みーちゃん。
恐れていた事が起きてしまった。
「真子チャン…これどうしたの?」
俺はケータイを真子チャンに返しながら、
小声で聞いた。
すると真子チャンは、“今朝他のクラスの友達からメールで来た”と話してくれた。
他のクラス…ってことは結構広まってるってことか。
俺はため息まじりに真子チャンに教えてくれたお礼を言うと、自分の席に座った。
そんな俺を、クラスの奴らがチラチラと見て何か話していた。
俺は気にしないフリをしながら、担任が来るのを黙ったまま、待っていた。