◇◆センセイは俺の!◆◇
「はぁ…」
どっと疲れが溢れ、イスにもたれると自然とため息が漏れた。
すると前に座ってる瞳が
後ろ向きに座り直すと、フッと力を抜いた笑みを浮かべた。
「大丈夫。まだあの写メ、はっきりと大チャンだってバレてないから。」
「でも、写メ撮った女子が俺っぽかったって話してんだもんよ~。」
俺は紙パックのカフェオレを飲み干すと、机に突っ伏した。
幸い、今の教室には俺と瞳、
そしてちなチャンと真子チャンしかいなかった。
「あんたも大変だね、やっと愛しの先生と甘い夜を過ごせたっていうのに、次は退学の危機って。」
手作りの弁当を片手に、やれやれとそう言うちなチャン。
ちょっと面白がってね?そこのドS女子。
「大輝くん、私達もできる事はするから。退学なんてそんなの許さないんだから。」
「真子チャン…ありがと。」
この子は天使ですよ、きっと。
何だかんだ言って、俺を助けてくれる仲間がいる。
どうなるか分かんねーけど、俺も精一杯のことはする。
この学校の保健室の先生は
みーちゃんだけだ。
ぜってー辞めさせねー。
もちろん、俺とみーちゃんが離れ離れなんてぜってー有り得ねー!