◇◆センセイは俺の!◆◇
え?無し?
俺とみーちゃんは
同時に理事長の顔を見た。
すると理事長はさっきとはうって変わってニコニコと笑っていた。
「無しって…」
俺は当然のように理事長に問う。
すると理事長、いや孝信さんは当たり前のようにこう言って退けた。
「君たちは愛し合っているんだろう?」
俺はみーちゃんと一度顔を合わせてから、孝信さんの方に向かって頷いた。
「だったら、仕方がない。
愛し合ってる2人を引き離す権利はわしにはない。誰にもない。」
「でも…」
「本当なら教師と生徒である君たちの恋愛は理事長として許すわけにはいかないかもしれない。」
「だったら…」
「誰だって恋をするものだ。好きになった相手がたまたま先生だった、生徒だっただけ。…いいんでないの~イケない恋♪」
「孝信さん…。」
それから孝信さんはくわしく俺達の恋愛模様を聞いてきた。
ま、言わなかったけどね。
恥ずかしすぎるから。
そして、2人でしっかりと理事長にお礼をいい…それぞれ教室、保健室と帰って行った。