◇◆センセイは俺の!◆◇
「孝信さんだったの~?理事長って。」
「そう。まじでビビった。」
今俺はタロウさんのとこで瞳達と結果報告会をしていた。
「でも、良かったわよねあんた。はっきり顔が写ってなかったから、言い逃れできたんじゃない。」
「みーちゃんだってことは完全に分かってたらしいけどね。」
ま、保健室の先生がホテルの前でキスシーンを撮られちゃったことはいけないこと。
みーちゃん…嫌な思いするだろうな…。
本当に俺がちゃんと考えてたら…
「でも、女の子達あの写メ見て『ドラマみたい♪』って騒いでたよ。」
真子チャンがミルクティーを啜りながら、俺ににっこりと笑いかけてくれた。
それを聞いてタロウさんは『写メ見せて』と騒ぎ、女子達(若干一名男…)は盛り上がっていた。
ったく、
俺らはそれどころじゃなかったっつの。
「あ、」
「どしたの、大チャン。」
突然立ち上がった俺。
大事な用があったんだった。
「悪ぃ、俺学校行ってくる。」
それだけ言って、店を飛び出した。
そのまま全力疾走して、学校に向かった。