◇◆センセイは俺の!◆◇
そして、
みーちゃんからそっと体を離した俺は、ちっちゃいみーちゃんの頭をポンとした。
突然学校に戻ってきて抱き締めて…
みーちゃんは不思議そうに俺を見た。
ちょっと首を傾げたその姿が愛おしくてたまらない。
「みーちゃん、
嫌な思いさせちまって…ごめんな?」
「ふっ…全然。私のことばっかり守ってくれてありがとう。」
そう言って優しく天使みたいに微笑むみーちゃん。
「みーちゃん、約束…しよ?」
「ん?」
俺は、今日ずっと考えていたことをみーちゃんに伝えようと思う。
「俺達、卒業するまで会うのやめよう。」
一度は破ってしまったあの約束…
今度こそ、守らないといけない約束。
もう、みーちゃんを絶対手放したくない。
その為には、
“今”我慢しなきゃだめなんだ。
2人の未来を守るために、
“今”は一緒にいちゃいけない。
「絶対、迎えにくる。」
俺が“生徒”じゃなくなった時…
「…うん。待ってる。」
“みんなのセンセイ”を
“俺の”として迎えにくる。
それまで待っててよ。
みーちゃん。