◇◆センセイは俺の!◆◇



そして、
みーちゃんからそっと体を離した俺は、ちっちゃいみーちゃんの頭をポンとした。



突然学校に戻ってきて抱き締めて…
みーちゃんは不思議そうに俺を見た。



ちょっと首を傾げたその姿が愛おしくてたまらない。



「みーちゃん、
嫌な思いさせちまって…ごめんな?」


「ふっ…全然。私のことばっかり守ってくれてありがとう。」



そう言って優しく天使みたいに微笑むみーちゃん。



「みーちゃん、約束…しよ?」


「ん?」



俺は、今日ずっと考えていたことをみーちゃんに伝えようと思う。



「俺達、卒業するまで会うのやめよう。」



一度は破ってしまったあの約束…


今度こそ、守らないといけない約束。


もう、みーちゃんを絶対手放したくない。


その為には、
“今”我慢しなきゃだめなんだ。



2人の未来を守るために、
“今”は一緒にいちゃいけない。



「絶対、迎えにくる。」



俺が“生徒”じゃなくなった時…



「…うん。待ってる。」



“みんなのセンセイ”を
“俺の”として迎えにくる。



それまで待っててよ。


みーちゃん。



< 401 / 413 >

この作品をシェア

pagetop