◇◆センセイは俺の!◆◇
式が終わり教室で最後のホームルームが終わると、校庭では卒業生や在校生が最後のお別れで群がっていた。
「角せんぱぁい!ずっと好きでしたぁ!」
至る所で告白合戦が始まっていた中、
嬉しいことに俺も何人かの1、2年女子に告白された。
「ありがとな!俺よりいい男探せよ!」
そう言って頭をポンとしたある女子は、泣きながら『はい!』なんて笑った。
こんなどうしょうもない俺を好きになってくれて、嬉しい。
でも、俺はもう大事にしたいと思う女がいるんだ。だから、気持ちだけしか受けとれない。
「大チャンの女泣かせ~!」
「お前だって何人男泣かせてんだよ。」
「泣かせてないもん!」
「あ~あ、孝兄見てるのにな~?」
横一列に並んだ男子に一斉告白を受け、
まとめて振り倒した瞳をからかった。
それから、わざわざ駆けつけてくれた孝兄やタケさん、凉さんやテルさんの元へ…