◇◆ｾﾝｾｲは俺の！◆◇

「ばぁーか。何謝ってんの。そんなに気ぃ使わなくていいもん…私大丈夫だし」


「…うん。。」



何で瞳より俺が、敏感になってんだよ。

好きな人が、そばにいないのに…瞳は…こいつ強いよ。


ま…よく夕日を見ながら、寂しそうな顔してんの…知ってっけど。。



「大ﾁｬﾝさぁ、その人の事…どう思ってたの？」


「どうって？」


「本気で、好きだって思ってたの？」



マキさんの事…本気で…



「…好きに…なりかけてた…と思う。」


「大ﾁｬﾝ、本当は…別に好きな人…いるんじゃないの？」


「は？そんなのいね…」



俺はそこまで言いかけて、一瞬考えた…


俺が、マキさんと一緒にいて、抱き合っているとき…頭の中に浮かぶひとりの……女。。



「・・・・」


「大ﾁｬﾝは、心のどっかで…その大学生のお姉さんとの恋愛が本物じゃないって…気づいてたんじゃない？」



瞳の言葉で、俺は気づいた。


確かにそうだ。俺とマキさんの関係って本当にただの…体だけ…心からなんてひとかけらもない、偽物の恋愛だって・・


マキさんと二回目…Ｈした時から、心のどっかでわかってたんだ…俺。


ただ快感に酔って、その関係を続けてたんだ。。


それと同時に、マキさんに遊ばれてるって…わかってたんだよな…きっと。