◇◆センセイは俺の!◆◇
「角クン、ずっと好きだったの、付き合ってください!」
「ありがと。でも俺、今誰とも付き合う気ないんだ。ごめんな。」
「…あの沖田さんと付き合ってるって、本当?」
「瞳はオレの大事な女だよ。」
俺がそう言うと、女子は涙を浮かべながら走り去っていった。
瞳は、俺の幼なじみだ。付き合ったりなんかしてない。
でも、俺のなかで本当に大事なやつ。
本当の事言っただけなんだけどなぁ…。
なんで泣くかなぁ…。女ってわかんね。
「また女の子泣かしてるし。
大チャン、女の敵だぁ~。」
そう言って俺の肩をポンと叩いたのは、
「うるせーな。お前だって、しょっちゅう男子泣かせてんじゃん。」
「泣かせてないぃ~っっ。。」
泣き虫な俺の大事な幼なじみ。