◇◆ｾﾝｾｲは俺の！◆◇

その時だった。



「美波。」


「あ…誠さん。」


「悪い、遅くなった。」



そう言ってみーちゃんに親しそうに話しかけてきたある男。


こいつがみーちゃんの待ち合わせの相手か？



「ん？…君たちは…？」



その“誠さん”とかいう男が俺と孝幸を見て聞いた。


俺らをみる目つきが、何かムッとするヤツだな…。。



「あ、この子は私の学校の生徒なの」


「あぁ、生徒さんか。どうも。美波のやつ、トロいから迷惑かけてるんじゃないかい？」



何だこいつ？何でそんなに上から目線なんだよ。ウザイな…。。



「別に。みーちゃん年上だけど、いぢめると可愛いっすから。」



何故かわざとそんなけんか腰な事を言った俺。


何でこんなイライラしてんだ？


すると男は、一瞬笑顔だった表情が強ばった。