◇◆センセイは俺の!◆◇
沈黙…。
「ほら、大輝…お二人さんを引き止めちゃ悪いだろ。帰るぞ。」
沈黙を破ってくれたのは、いつだって頼りになる男、孝幸だった。
俺はそのまま何も言わず、みーちゃんと男を残して孝幸と本屋をでた。
本屋からだいぶ離れた曲がりかどで、チラッと本屋の方をみた。
―――・・・……
みーちゃんの肩を抱きながら、車に乗せる男がいた。
みーちゃんも…嬉しそうな表情だった。
あの時傷ついて泣いてたみーちゃんが、幸せそうに笑ってるのが本当に良かったって思ってるはずなのに…
俺の胸が…苦しいのは何で…?
みーちゃんは…俺にとって…どういう存在?
ただの、親しみやすい保健室の先生?
それとも………?
俺の気持ちって…どうなんだよ…。。
みーちゃんの事…どう思ってんだよ。
自分の事なのに分かんねーよ…。。