◇◆センセイは俺の!◆◇


―――――



「大輝も、色気づいてきたか。」


「は?何そのオヤジっぽい発言。」



その夜、久々に孝幸んちに泊まりに行った。

というか、孝幸が泊まれって強制的に。


風呂から上がってテレビを見ていた俺に孝幸が言った。



「俺からしたら、お前が恋愛してあんな顔してんの見れて、楽しかったけどな」


「いやいや、俺がいつ恋愛してあんな顔ってやつをしたんですかぁ~?」



俺が孝幸に聞き返すと、孝幸は缶ビールを口に運びながらニヤッと笑った。


く・・・孝幸、絶対今日のみーちゃんとの事言ってんなぁ~~~~。。



「別に、そんなんじゃねーー!」


「ムキになってら。可愛いな大輝。」


「だから、違うって!みーちゃんはただの保健室のセンセ!」


「ふぅ~ん、俺には一緒にいた男にヤキモチ妬いてるように見えたけどな…?」


「んぐ………」



ヤキモチ……。

孝幸に言われて、気づいた。

俺…あの男に…ヤキモチ妬いて、突っかかったのか…な。。


確かに、あの男がみーちゃんの肩に馴れ馴れしく触れてるのを見たら、めちゃくちゃイラッときた。


あと…


みーちゃんがあの男に嬉しそうな笑顔を向けるのを見たときも…。。





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