恋文〜先生へ綴る想い

スピーチコンテスト以降、


私はしおり先輩とその友人達に、なぜかあからさまに無視され続けた。


新入部員の私がスピーチコンテストで入賞したため、しおり先輩の嫉妬を買ったのだろうけど、


あまりにも部室の空気が悪くなって、はっきり言って私の居場所はなくなってた。



ある日思い切ってしゅーた先生に相談してみると、先生の答えはこうだった。



「嫌ならやめればいい。てか、やめるしかないだろ?」


「…でも」



部活を辞めたら、先生との接点がひとつ消えちゃうよ…。



本気で悩む私に、先生はこう言った。



「じゃあ、スペシャルESSに入ればいい」


「え…?何、それ…?」



私が訊くと、先生はにやっと笑った。



「ESSのない日は俺がお前の英語力を強化してやる」



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