恋文〜先生へ綴る想い
数日後。
担任から配られた夏休みの赤点補習スケジュールに、私は衝撃を受けた。
それは、
英語の補習だけかなりの日数で、夏休みの中盤までほとんど毎日行なわれることになっていたからだ。
ありえない…。
私は英語の他にも赤点科目を持っていたけど、
他の先生は基本的に補習は行なわず、課題をやって出せばOKって話だったので、
たった1科目のために休み中何日も登校しなきゃいけないなんていうのは、どうも考えても納得できなかった。
どうしよ…。
この暑い中、学校なんかに行ってられないよ。
クーラーもない暑い部屋の中で、勉強なんてできるわけないじゃん?
願わくば家でぼーっとしていたい。
…当時、嫌なことからは常に目をそむけていた私。
そこで思いついたのは、単純だけど、
補習なんかさぼってしまえ!
そんな考えだった。