恋文〜先生へ綴る想い

何はともあれ、俺だってお前とこんなふうに親しくしてちゃいけなかったんだよな。



そう考えたら、これ以上お前の傍にはいられない、いちゃいけないと思った。



ごめん、ラズのライブに行かなかったのは、嫌なことを思い出しそうだから…ってのもあった。



実は彼女がラズの大ファンで、俺もその影響でラズを聴くようになってたんだ。


ラズを聴いたら、俺絶対あいつのこと考えて、お前の前で情けない姿を見せることになりそうだったから、ライブに行くのは急遽キャンセルさせてもらったってワケだ。


カスのこと、悲しませてしまったよな…。


ごめんな。



とりあえず、チケット代は返しておきます。




なんか、いろんなことから逃げるみたいだけど、いい機会だし、
俺は前から考えてた語学留学を急遽実行することにしました。



俺がいなくなったら、お前はまた勉強をしなくなるんじゃないかという心配もなくはないが、


今のカスなら、きっと大丈夫だろうと信じています。



このまま頑張れば、大学に行って、教師になるという夢を叶えることもできると思う。




俺たちの夢が一緒に叶ったとき、またどこかで会えるといいな。〕















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