恋文〜先生へ綴る想い

「でも先生、私今日お昼持ってきてないんですけど…」



必死で抵抗すると、先生は赤ペンを握る手を止め、ふたこと言った。



「だったら自販機でカロリーメイトでも買えよ。金なかったら貸してやるし」



…そんなぁ!!




またしても、しゅーた先生から逃げられなかった私。



「文句ならきのうまでの自分に言うんだな」



先生の言葉はもっともだった。



私は自販機でカロリーメイトを買うと、それにかじりつきながら、追加されたプリントに取りかかった。



しゅーた先生は他の生徒達が帰ると、



「後で採点に来るから真面目にやってろよ。黙って帰ったらどうなるか覚えとけ」



そう言って職員室に戻って行った。
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