恋文〜先生へ綴る想い

そんな疑問をぶつけると、しゅーた先生はひとつため息をついて言った。



「春日さ、お前、そんなこと言ってっから、みんなにカス呼ばわりされるんじゃねーの?」


「…は?」



気にしてることをいきなり指摘された私。




この先生、やっぱムカつく…!



そう思っていたら、これまた意外なことを言われた。



「英語に限んないけど、勉強なんて自分のためにするもんじゃないんだぜ」


「…え?」


「勉強ってのは、本来他人(ヒト)のためにするもんなんだ」



しゅーた先生は私の目を見ながら言った。



「ヒトのため…?」


「そう。勉強したことがいつどこで役に立つかなんて実際後になってみなきゃわかんないけどさ…、勉強っていうのは、将来自分が出会う人達のためにするもんなんだ」


「え…」



私は先生が意図していることがよくわからなかった。



「ど…、どうしてですか…?」
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