恋文〜先生へ綴る想い
問いかけた私に、先生は答えた。
「考えてみろ。人は年を取るにつれ、よりたくさんの人との出会いを経験するんだ」
うなずく私。
「そしてその中には、きっとお前の手助けを必要としてる人もいるはずだ」
再びうなずく。
「でも、いざその人に会ったとき、お前の力不足、勉強不足のせいで、その人を助けてやれなかったらどうする…?」
「え…」
「そんな残念で悲しいことってないと思わないか…?」
「それは…」
しゅーた先生の真面目な話に、思わず言葉をなくしかける。
先生は続けた。
「そういうわけでお前らは、いずれ出会う誰かのために、今からいろんなことを勉強しておく必要があるんだ」