恋文〜先生へ綴る想い
■第1章
[過去1]はじまり
中学時代、
特に何の夢も持っていなかった私は、単にみんなが行くからという理由で、高校に進学することを決めた。
勉強が好きじゃなかった私の成績は、言ってみれば学年の「中の下」という感じで。
得意教科はないくせに、苦手教科はいっぱいある。
特に英語がダメだった。
英語以外の4教科にもそれほど自信がなかった私は、
担任の先生に頼んで、先生が選んでくれた某公立高校の推薦入試を受けることにした。
ありがたいことに推薦入試は面接と論文だけだったから、受験勉強をしたくなかった私にはちょうどよかった。
面接の練習と論文の添削を重ねて受けた試験は、見事合格。
私は晴れて高校生への切符を手にし、今の人生に至るのだった。