恋文〜先生へ綴る想い
「じゃあ、先生はいずれ海外に行っちゃうの…?」
「ま、採用試験の結果次第だけどな」
しゅーた先生は笑った。
「そっか…」
先生がいずれ外国に行くのかと思うと、やけに胸がずきずき痛んだ。
しゅーた先生は私が人生で初めて信頼することができた先生なのに、
その先生がいなくなるなんて…。
そりゃ、しゅーた先生は産休に入った先生の代わりで、いずれこの学校を去るのはわかってるけど、
先生が遠くに行くのかと思うと、やっぱり少しさみしいよ…。
どうしてそう思うのかはわからなかったけど、
しゅーた先生みたいな人に出会えたのが嬉しくて、
私はいつまでも彼とつながっていたいと思っていたんだ。