恋文〜先生へ綴る想い
部活中といっても、しゅーた先生は部室に顔を出していなかったので、
私は職員室へ走り、しゅーた先生を探してみた。
けど先生は職員室にもいなくて、もしやと思いながら部室の隣の英語科科務室という部屋へ行くと、
私の推測どおり、先生はそこでパソコンに向かっていた。
授業がないせいか、固っ苦しいワイシャツなんかじゃなく、Tシャツにジャージという、楽そうな出で立ちだった。
「失礼しまーす…」
私は中に入ると、しゅーた先生のところへ行って懇願した。
「先生、お願いがあるんですけど…」
「え…?」
先生がパソコンから目を離してこちらを見たので、私は劇の台本と楽譜を見せて微笑んだ。
「すみません…、この英語なんですけど、何て読むか教えてもらえませんか…?」
「…は?」