恋文〜先生へ綴る想い
しゅーた先生はきっと彼女のことで何か悩んでいるんだろう。
彼女とすれ違いの生活って、やっぱりつらいんだろうな…。
「…先生、私にできることがあれば、何でも言ってよ」
先生の悲しみを思うと、口からとっさにそんな言葉が出ていた。
「私なんかにできることは限られてるだろうけど、私、先生のために何かしてあげたいって思ってるから…」
「カス…?」
先生はしばらく私の方をじっと見てたけれど、すぐにはははと声を出して笑った。
「…ならさ、とりあえずは英語の勉強を頑張ってくれよ」
「え…?」
「今学期は赤点を取らずにすむよう、まずは英語の勉強を頑張ってくれ」
「……」
私は一瞬口をつぐんだけど、すぐに強気で言い返した。
「じゃあ、その代わりに先生も私のお願いきいてくれる…?」