恋文〜先生へ綴る想い
翌日。
私は朝のうちに交換日記を職員室に持っていった。
「先生、添削お願いします」
慌ただしい職員室でそうお願いすると、しゅーた先生はそっけなく「ああ」と言っただけだったけど、
放課後、私が思い切って部活に出たときに、
「カスにしてはよく書けてたな」
というコメントとともに、そのノートを返してくれた。
「こんな感じでいいから毎日たくさん英文を書いて、早く英語頭に切り替えられるといいな」
しゅーた先生はそう言うと、みんながスピーチコンテストの原稿を書いている部室の中を1周して去った。
嬉しくてすぐにノートを開くと、私が書いた英文は一部時制の間違えが指摘されていて、主語の後に助動詞が付け足されていたりした。
他にもしゅーた先生ならこう書くんであろう表現が余白にいくつか書かれていた。
同じページの下の方には、先生のコメントが英語で数行書かれていて、それが私の心を飛び上がらせた。