恋文〜先生へ綴る想い
ノートを開いたままニヤニヤしていた私に、隣に座っていたあそーちゃんが声をかけてきた。
「何?しゅーた先生に勉強見てもらったの?」
「えっ…?ああ…、うん…、ちょっと英文の添削をしてもらうことにしたんだ」
私が交換日記の話をすると、
「へー、先生やさしーじゃん」
あそーちゃんはニコッと笑い、
「そうだ。なんならスピーチコンテストの原稿書きも、先生に手伝ってもらえばいいじゃん」
なんて付け足した。
「これはまた先生に近づけるイイチャンスだよ…?スピーチの練習はALTの先生に見てもらうとしても、原稿書きぐらい、しゅーた先生に手伝ってもらってもいいと思うんだけどなー」
あそーちゃんの提案に、私はまた目の前が開けた気がした。
「そっか…。そうすればまた少ししゅーた先生に近づけるね…!」