小悪魔男子

え～と　え～と…


そう、たしか

『あたしだって和樹の事、ずっと好きだったんだからッ！！！！！』


よね？



………





う゛ぇ゛～～～～～～～～～～！？




まずい…マズすぎるわ…。



ちらっと彼を見ると、呆然とした顔でこちらを見ていた。


「あの…今のは…」


どうしよう…。勢いで告白しちゃったわ！！



まさに、『どうする、俺！？』状態よ（古）！！誰か選択肢の書いてあるカード持ってきてくれないかしら！？



「そうだったのか…」

と彼は呟く。



「そ…そうよ！！」



こうなったら開き直るしかないわね。



そんな覚悟も、彼のバカバカしい解釈のおかげで無駄になってしまった。





「ありがとう。お前は俺を笑わせるためにそんな冗談を言ってくれたんだな？」




「は？」




何言ってんだコイツ。