小悪魔男子
小悪魔と真希と先生と
一難去って…
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「さ~なちゅわ~ん♪」
「ッぎゃぁぁぁ~~~~~!!!!」
…またいつもの日常が帰って来た。
いや、厳密に言うと ”益々調子に乗る大和になって”帰って来た……。
「いい加減、あたしを起こす時キスしようとするの止めてくんない!?目覚めの悪いったら…」
「だって、このやり方が一番確実に起こす方法なんだもん!」
はぁ~。
悪びれた様子もなく、笑顔でそう答える彼には勝てない。
いつも通り大和を部屋から追い出し着替えをする。
大和達家族が遊園地に行った日からもう1ヶ月が過ぎようとしていた。
あれからも何度か出かけるようになって、離婚の話も白紙に戻ったらしい。たまに見かける夫婦の姿は、うちのお父さんたちと同じくらい仲よさげに見えた。
大和もみるみる元気になって、あたしはまたセクハラ地獄の日々を過ごしている。
彼がそんなんだからなかなか真面目に告白するタイミングが見つからなくて…
あたし達は 付き合ってもないのにキスは何度もする、不純な関係が続いていた。