小悪魔男子
ここに来る前、僕の家で起こったこと…。
いつものようにいじわるスイッチ…そんな物あるのか分んないけどさ。とにかくそれが作動しちゃって(笑)
僕は戸惑うさなちゃんの顔を見るのが好きなんだ。
顔を真っ赤にして「好きなんかじゃない」って意地を張る彼女が。
もうバレてるんだよ?
本当は僕の事好きでショ?
待って 待って 物凄く長い時を我慢して
やっと彼女の口から「好き」って言葉を聞けそうになったのに。
「あたし行かなきゃ」って。
ちょっと落ち込んだけど…緊急事態なんだからしょうがないよね。うん。ショーガナイ。
………
密かに落ち込んでたけど なんだか嫌な予感がして僕も付いていくことにしたんだ。
その結果がコレ。
「大和ぉ…!!」
だんだん薄れていく意識の中で さなちゃんの声だけが聞こえていた。