小悪魔男子
何を言っても機嫌が直らない二人をなだめるのに必死だったとき、扉をたたく音がした。
「は~い?」
大和の代わりに薫ちゃんが返事をした。
ゆっくり開くドアから現れたのは
「真希…!…と、先生!?」
やつれた顔をした二人だった。
「どうして…」
「突然来てごめんなさい…。
…大和君、迷惑かけちゃって
本当にごめんなさい!!」
深く礼をしながら謝る真希。
そして先生は大和のベッドの側まで近付き、その場で膝をついた。
「…君が大和君だね…。
今回の事に何の関係もない君を巻き込んでしまって 本当に申し訳ありませんでした!!!」
床に頭を付けて謝った。その背中は微かに震えている。
「…本当にごめんなさい!!」
真希もその横に来て土下座をする。
「ちょ…真希、先生…」
あたし達はそんな二人の様子を見ている事しかできなかった。
その時