小悪魔男子
ズゴゴ…
ものすっごい音をたてて椅子を引きずり、彼の近くに座る。
「よしよし♪」
う…/// 頭なでられた!!
照れくささで顔が赤くなる。
「さなちゃん…可愛い…」
「…うるさいよ…」
ホントは嬉しいけど。
…アレ?あたし、何か言わなきゃなんないことがあったよね?
えーと…
確か…
「さなちゃん。昨日、部屋に居た時 なんて言おうとしてたの?」
「あぁ!そうだ。 好きって言おうと…」
ハッ!!
言った後で口を抑えても、もう遅い。
しまった…。口に出しちゃったよ~…!!
絶対大和聞いちゃったよね?
顔が見れない。
そんなあたしに、意地悪な声が降ってきた。
「…ごめん。聞こえなかった。
もう一回言って…??」