小悪魔男子




ズゴゴ…



ものすっごい音をたてて椅子を引きずり、彼の近くに座る。


「よしよし♪」


う…/// 頭なでられた!!


照れくささで顔が赤くなる。


「さなちゃん…可愛い…」


「…うるさいよ…」



ホントは嬉しいけど。




…アレ?あたし、何か言わなきゃなんないことがあったよね?



えーと…


確か…



「さなちゃん。昨日、部屋に居た時 なんて言おうとしてたの?」



「あぁ!そうだ。 好きって言おうと…」



ハッ!!



言った後で口を抑えても、もう遅い。



しまった…。口に出しちゃったよ~…!!



絶対大和聞いちゃったよね?


顔が見れない。



そんなあたしに、意地悪な声が降ってきた。





「…ごめん。聞こえなかった。


もう一回言って…??」







< 159 / 346 >

この作品をシェア

pagetop