小悪魔男子
「ウソ!!絶対聞こえてたでしょ!?」
バッと顔を上げると、そこには悪魔のような笑顔で座っている彼の顔があった。
うぅ…尋常じゃない位のプレッシャーが…
「わかんなぁい★
だから、もう一回…ね?
口が滑ったんじゃなく、ちゃんと言おうとして出た言葉が聞きたいんだ」
「ッ……///!」
流し目禁止だよ…。緊張と大和の色気にドキドキして、なんだかくらくらする。
「あの……」
「…ん…?」
そのせいか、なんだか考えるより先に口が動いていた。
「あたし
大和が 好きです」
声は小さかったけど、それは大和にしっかりと届いていた。
その証拠に、彼の顔は耳まで真っ赤だったんだ。