小悪魔男子
ぎゅっ
「うぎゃっ」
ズシャッ
?? 何だ? ドレスが踏まれた様な…
教室から出て直ぐの所で派手に転んだあたしは、恐る恐る後ろを振り返る。
5つの内履き 紺のソックス
膝 短いスカート そして 1年のバッチ…
「ダイジョーブですかァ?セ・ン・パ・イ?」
ニコリと微笑んだその悪意たっぷりのその面々は
紛れもなく、和樹のファンクラブ会員様達だ…
「あ…あはは。大丈夫大丈夫!あ!ほら、和樹来るよ?」
自然に逃げようとドレスを少したくし上げて ジリジリと後退する…が
「いーんです。私達、先輩に用があるんです♪
一緒に来てくれますよね…?」
その鋭い目からは逃げられそうにも無かった。