小悪魔男子
………
ってあたし!!
何身を任せてんのよ!!!
「やまと…!もうやめて!」
唇の隙間からやっとの事でそう言う事ができた。
名残惜しそうに離れる唇。
「さなちゃん。
気持ちよかった…?」
意地悪な笑みを浮かべる大和の色っぽい顔に、あたしはますます顔を赤くする。
「あんた、小学生のするキスじゃないわよ…」
「だって、さなちゃんの唇があんまり柔らかかったからつい。
ホントはもっとしたかったんだけど…。
続きはまた今度、ね?」
「バカ!二度とするもんか!!」
「いいもん。無理やりしたげるから♪」
「なっ…!」
怒るつもりだったのに言葉が出てこない。開いた口が…って、こういうことなんだ。
何も言えないでいると、大和は立ち上がりドアを開ける。
「もう遅いから買物はいいや。ってか、プレゼントする気なくなったしね。
それじゃあまた明日ね、さなちゃん」
ばたん。