小悪魔男子
「行く!!準備しよ~!!5分以内ね!」
「え゛!?5分て…」
「過ぎたら罰ゲームね」
あたしはその言葉を聞いてダッシュでメイクと着替えを済ませた。
大和の”罰ゲーム”は何されるのか分からないんだから!
そして
電車を乗り継いで、お昼前には近くの遊園地に着くことができた。
ザワサワ…
日曜なだけあって、遊園地は家族連れやカップルでごった返している。
「すごい人の数…。
大和、はぐれないでよ?」
「じゃあ、手繋ごう♪」
「やだ!!!」
即答したあたし。彼はと言うと、がっくりと肩を落として明らかに 落ち込んでます といった感じだ。
それでも
乗り物を目の前にすると
「さなちゃん!あれ乗ろうッ!
あ。やっぱあっち!!」
と、はしゃいでいる。