小悪魔男子
『宜しくね!!…お名前は?』
初めて出逢ったあの時、僕に笑いかけてくれた。
温かい気持ちになる笑顔は、母さん意外に初めてだったんだ。
そして、きっかけは それからすぐにやってきた。
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「すぐに戻るから、いい子でお留守番しててね?」
「うん!早く帰ってきてね?」
「うん。すぐだから」
「絶対?絶対だよ!?」
「はいはい。絶対ね?」
その日、母は僕の保育園の手続きの為に出掛けて行った。
一人で留守番をするという好奇心と、この広い家に一人っきりなんだという不安、両方が入り混じった気持ちになっていた。