ようこそ、オバケパーティーへ!
それも本やテレビ、映画で見たことのあるような有名なオバケばかり。
「さぁ皆さん!
今夜は飛び入りのお客様がやってきましたよ!」
ウェイターの呼び掛けに、オバケたちは一斉にかの子に注目しました。
かの子は一瞬たじろぎましたが、
「おや、人間のお客さんなんて珍しい。こっちにおいでよ、一緒にお話ししよう」
「ほらほら、そんなところにいつまでも立ってないで。
こっちで僕たちとゲームしようよ!」
と、次々に声を掛けられてかの子はなんだか楽しくなってきました。
てっきりオバケたちが「おぉ、うまそうな女の子だ」とか、「オバケの世界にさらってやる」とか言うものだと考えていたものですから、思いがけないオバケたちの言葉にホッとしたのでしょう。
かの子はオバケたちに誘われるままにパーティーを楽しみました。
まるで遊園地にでも来ているような、ミュージカルでも見ているような気分で。