ようこそ、オバケパーティーへ!
 
夢見気分のまま何時間も経ってしまっているような気がして、ふと急に家のことが心配になりました。

「私、そろそろ帰らなくちゃ…
お母さんが心配してるし」

パーティーの中で仲の良くなったオバケたちはちょっとガッカリしましたが、

「そうだね… じゃあ、またいつでもおいでよ。
僕たちはいつでもここにいるからね。
今度はまた新しいオバケたちが来てるかもしれないよ」

「うん、絶対また来るからね。
バイバイ!」

そう言ってかの子はパーティー会場を出ました。
帰る時にウェイターが見送りに出てきて、かの子に小さなベルをくれました。

「今度来る時は、これを鳴らしてくださいね。私がすぐに駆けつけますから。

本日はパーティーにお越し下さり、ありがとうございました。
ぜひ、またいらっしゃって下さいね」

ウェイターは見えない頭を下げた後、かの子に手を振りながらすうっと消えてゆきました。

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