すれ違い*Pure Love《2》
しばらく呆然としていた私は、不思議そうなクラスメイトの視線に気づき、ゆっくりと足を進めた。
「い、今井クン?」
「…はよ。」
「う、うん、おはよう!」
わざわざ教室まで来てくれたのが嬉しくて、さっきまでの不安も忘れてテンションがあがってしまう。
本当はクラスを見て、すぐにでも今井クンに会いに行きたかった。
でも、朝から会いに行ったら迷惑かなぁ…とか。
ウザいかなぁ…とか。
そう思ったらなかなか勇気が出なくて。
だから、今井クンから来てくれたことが嬉しくて仕方ない。