僕と秘密のペット



「疲れた〜」



夕飯が作り終えた頃に椎羅が帰ってきた




「今日はな〜に?」



のんきな声で椎羅はリビングに来た




「………一回家に帰ったの?」




「んな訳ないじゃん!ちゃんと学校に行ったし」




「じゃなんて制服来てないの?」




そう言ったら椎羅はキッと僕を睨んだ




「卓也には関係ないじゃん!

干渉しない約束でしょ!!」



椎羅の気分を害したようだが……



僕は椎羅のことを何もしないのが悔しくて……




「そうだけど……

僕は椎羅の保護者なんだから少しは椎羅のことを知らなきゃ……」



おどおど答えると



「別に何も知らなくていいじゃん!

私も卓也の家庭事情は聞いてないでしょ」




それを言われると何も言えない




「……ごめん」




結局折れるのはこっちだ



「夕飯食べよ!今日は頑張ってロールキャベツ作ったんだ」




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