僕と秘密のペット


「なんだよ……泣きそうな顔して」



この人の顔を見ると安心する


生徒会長なのに平気でタバコを吸うなんて




「別に……」



「ふぅん……」




もし生徒会長とクラスメイトだったら……


少しは学校生活が楽しくなっていたのに




………嫌だな




「椎羅のことなんですけど…」


「うん」



「椎羅はまだ僕に心を開いてくれなくて」



「うん」



「どうしたら開いてくれるんでしょか」




「………時間はかかるんじゃない?


だいだい"私を拾って"なんて言う時点で心なんて閉じきってるんだから

椎羅ちゃんには何重にも殻が厚いから

まだ時間はかかるよ」




生徒会長の言葉は暖かみを感じられた



同時に僕より生徒会長の方が椎羅を分かっているようでなんだからイラついた






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