僕と秘密のペット


ふいに椎羅と目が合ってしまった




もちろん僕は椎羅との約束通り知らないフリをした



そのまま教室に戻った








「んっ!美味しい」



学校から帰って来た僕はビーフカレーを作った



椎羅が家に来てから料理にはまっている






「………ずいぶんと楽しそうじゃない」



「………おかえり」



なんだ機嫌悪い?




「……なんで助けてくれなかったのよ」



「なんでって言われても……

椎羅が学校で話さないって言ったんだろ」




「言ったわよ

言ったけどあの先生は卓也が大のお気に入りじゃない!

卓也があの先生に話しかければ私の説教は短くしんだのよ!」





……なんて自己中な考え



「んなこと言ってお説教なんて短く終わったじゃん」




「はっ?」




「よくないよ〜

怒られている時に親を持ち出すなんて

まぁ先生も親ごときでびびるのも悪いけど」




バシッ




「………最低」







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