僕と秘密のペット
「んっ!美味しい♪」
椎羅はビーフカレーを一口ぱくり
僕もビーフカレーを食べて……うん美味しい
「ねぇ、いい機会だから私の秘密教えてあげる」
「はっ?」
「私の家族とか
なんであの日卓也の家の前にいたのか……
教えてあげる」
………椎羅の秘密
知りたい、けど知ったら椎羅はどこかへ行ってしまいそうな予感がした
「……知りたくないの?」
「知りたい」
そう答えると椎羅は笑顔になった
「本名知りたくない?」
「本名……知りたい」
やっぱり椎羅は偽名?
「鈴原椎羅」
「鈴原?」
「そう、可愛い名前でしょ♪
じゃ卓也の秘密知りたい」
「はぁ?!」
聞いてない!!
「なんで卓也の両親はココに住んでないの」
………………
「言わなきゃダメ?」
「私も秘密話よ
たまにはお互いの秘密を話そうよ」
「両親は日本にいない
海外にいるよ」
椎羅……もしかして
「卓也はなんでついて行かなかったの?」
やっぱり……
「"大丈夫でしょ?もう中学生なんだから"って」
まだ怒ってる
「中学生一人を日本に残す〜?
信じられない!!なんて親!!
………なるほどね」
「何が?」
「卓也は一人が慣れちゃたから
私がいないと嫌なんだね♪」
何その自信?
「私を拾ってくれたのは新しい家族が増えると思ったから?」